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肌の仕組みについては、お分かりになりましたですね。
今回は、アトピー性皮膚炎ついて勉強しましょう。
少し硬いお話ですけれどお付き合いください。
アトピーとは、ギリシャ語の 「 ATOPOS 」 から由来した言葉で、「 不思議な病気 」 という意味です。
アトピー性皮膚炎の特徴は、とにかく 「 痒い 」 ということ。
ものすごく痒いのに、それは本人にしか分かりえない感覚のため、客観的に評価することが難しいのです。
また、どうして痒くなるのかという原因についても千差万別で、個人的要因が大きくからんできます。
アトピー性皮膚炎には遺伝や体質などが深く関与しています。
花粉症やアレルギー性鼻炎、気管支喘息、じんましんなどのアレルギー反応の一種であることはわかっていても、 その原因が複雑に交錯しているため、原因がつかめないことからアトピー性皮膚炎と命名されました。
私たち人間の体は非常に精巧にできており、日常のさまざまな刺激に対して、 自動的に反応するようになっています。
体内に異物が入ってきたときは、それが自分にとって都合の良いものか、そうでないのかを判別し、体外に排除しようとします。
体内に侵入した異物のことを 「 抗原 」 といいます。
抗原を識別した体は 「 抗体 」 を作り、つぎの抗原に備えようとします。
そして、抗体ができた体に再び同じ抗原が侵入してくると、 抗体は抗原と結びつき、抗原を早く体外に出そうとします。
抗体は、たんぱく質の一種で、血液の中に含まれており常に体内を循環しています。
これらの反応を、 「 抗原抗体反応 」 もしくは 「 免疫反応 」 と呼びます。
私たちが予防接種を受けるのはそのためで、インフルエンザなどの 予防接種を受けることで病気にかからないようにするか、たとえ病気に なったとしても抗原抗体反応によって症状が軽く済むようになります。
私たちは子供のころ、はしか(麻疹)や水ぼうそう(水痘)などの感染症にかかります。
しかし一度かかって治ってしまうと、もう二度と同じ病気にかからなかったり、もしくはかかっても症状が軽く済みます。
これは人間のもつ免疫の力によるものです。
一方、普通の人が感じない外因に反応して、皮膚炎や鼻炎、発疹、じんましん、 喘息(ぜんそく)などの発作を起こすのがアレルギーです。
アレルギーと免疫反応は、どちらも体内で抗原と抗体が結合して起こる反応であることに違いはありません。 つまり体内に侵入した異物に対して、それを排除しようとする働きです。
それではアレルギーと免疫の違いはどこにあるのでしょうか。
抗原抗体反応、もしくは免疫反応のなかで 「 抵抗力がつく 」 など、体に有利に働く反応を 「 免疫反応 」 といいます。
一方、その反応が体に不利に働く場合を 「 アレルギー反応 」 といいます。
アレルギーとは 「 変化した反応性 」 という意味の言葉で、 抗原に対する反応が一度目と二度目以降で異なることに注目して用いられました。
つまり本来、抗原に対する抵抗力をつけ、体に有利に働くはずの免疫反応も、 その反応が過剰すぎる場合は、体に不利に働くアレルギー反応となるのです。
では次に、アトピーとお肌の関係をお話します。
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